この子に、腹いっぱい飯を食べさせてくれますか? 水彩画
青森から少し八戸の方に入った寂しい村に
彼の家は有ったと
兄がその少年の家に面接に行った時の話です、
その頃私共の会社では、中学生に門戸を
広げて居ました。
私がまだ小学校高学年の頃のことです。兄とは10歳違いで、
兄は既に大学を卒業し父の会社に入ったのでした。
驚いたよヤスオ(私の本名です)、青森での面接の様子を
兄は私に聴かせたのでした。
ここが家かと思うような荒れ方だった、部屋の天井には魚とかイカ
とか干してあり、それは売り物なんだと
そのイカや魚が歩くと頭に当たり、そしてその香りたるや
表現は出来ないなと
☆以前に描いたイカ~~~です(^_-)
でもそれが生活なんだと、兄は鈍くため息交じりでした。
面接は本人よりご両親がしゃしゃり出て来たんだ、何か重要な
ことを聞きたい感いっぱいだったよ
ご両親に、どうしました?と兄、
あの~、この子に腹いっぱい飯を食わせてくれますか?(本当は津軽弁)
やっと出た言葉だったと、これを最初からずっと聞きたかったんだ俺に、
子供に腹いっぱい食わせることが出来ない親って、どんなに
苦しく辛かったことだろうって
俺は思った
大丈夫ですよ、腹いっぱい食べられますよって(^_-)
伝えた・・・・、その時の両親の目を俺は一生忘れられないと
今から、60年以上前の思い出です、あの頃は誰もが貧しかった、
そんな時代でしたね。
失礼しました!!
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。