水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

生命の誕生(昨日の続き)

生命は


        生命は
        自分自身だけでは完結できないように
        つくられているらしい
        花も
        めしべとおしべが揃っているだけでは
        不充分で
        虫や風が訪れて
        めしべとおしべを仲立ちする
        生命はすべて
        その中に欠如を抱(いだ)き
        それを他者から満たしてもらうのだ
        私は今日
        どこかの花のための
        虻だったかもしれない
        そして明日は誰かが
        私という花のための虻であるかもしれない



ご存知の方もいらっしゃるかと、これは吉野弘さんの詩です。芙蓉の花をぼーっと見ている時に、ふと思ったのだそうです。


私達は、何かのきっかけでこの世に誕生しました、それは紛れもない事実です。


しかしその誕生には、花が咲いているだけでは、実を結ばないように、花も他者の力を借りているのです、と。


ブラックホールがその強烈な力で、鉄とマンガンを混ぜ合わせて、新しい原子が産まれる、それが生命の原子、そしてそれがブラックホールが放つ放射線に乗り、多くの星に到達し、たまたま条件が揃った星で、生命が生まれるとしたら。


この宇宙とは、吉野弘さんが言う如く、全ては相互扶助で成り立っているのかと感じます。



何でこんなことを書いているのか、それは、明日の検診に怯えているのかも知れません、私。新しい薬を使えるのか、先週のレントゲンで、転移が発見されなければ使えるのですが・・・・、


どうも、レントゲン撮影が終わった後の、あの技師の表情が忘れられません、何かを語っていたなあって、思ったのです(多分、思い込みです)。


こんなことも相互扶助ですよね、明日診察室に入った瞬間に、それが分かると思います、結構怖いです。


私、弱虫です。