水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

タトゥー と青年

難しい、知人の店に応募に来た青年
良い青年だ、そう感じた


勤め方も真面目で、良いという、お客様の評判も
上々だった


寒い内はそれで良かったのです、暑くなってきて
彼も半袖となったのです。


それでも彼は、左腕を隠していたのです、知人も
知らなかったその腕に何があるのかを



タトゥー、この日本ではどうやら認められていない
トラウマのあるお化粧なんだと


それは日本の歴史、入れ墨、親に貰った身体に傷をつける
という犯罪に似た言葉が、私達のDNAにあるのかと



彼は辞めた、残念だと思った


彼のご両親は、学校の先生と聞いた、その教育に逆らって逆らって
どうしたら親が困るのかと、左腕に墨を入れたという


それを彼は後悔はしていない
でも、リアルな社会では、昼間のお客様商売は難しい



これ、手術で取り去ることは出来る、跡は残るのだが
さあ、彼はどうするか、それは分からない


クリーニング師の免状にも挑戦した、一回目は敗れたが
また挑戦して欲しい



そう言えば、アメリカのプロゴルファーで、左腕に彼の祖父
の名前を彫って居たのを観ました。


確か日系三世の彼、でも日本に来たことはない、その彫られた
文字は日本語だった、それが父親の父で彼にとっては
祖父となる、~~命と彫られている


何でだろうと思ったら、彼にゴルフを教えてくれたのがその人だった
と、それは感謝の彫り物、その祖父が亡くなり彼は腕にそれを
残したのです。


感謝を忘れない為に・・・・、



逆らって困らせようとして彫ったタトゥー、もしかしたらそれは
残してはいけないものかも知れない、いや、いけないだろう


この世は感謝しかないのだからと、今はそう思う