水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

明けましておめでとうございます。

旧年中は、私の病談義にお付き合い下さり、ありがとうございました。そして、多くの病の方々の現実も看させていただきました。


人生とは、生まれは違えども、行きつく所は例外なく一つと分かって居るのですが、それが実感され始めるのが、病という贈り物だと思うように成りました。


そう、贈り物と言えば・・・・、


昔昔、こんな俳句に出逢いました、私が小学校の頃父が運転するヒルマンという車で聞いていたラジオから流れて来た「句」です。60年くらい前の、それもたった一回聞いた句を今でも覚えているのですから、余程印象深かったのです。


正月元旦の朝、何故か父と熱海に向かって居ました。その頃の熱海は大旅行だったと記憶して居ます。その途中、NHKの番組からそれは流れて来ました。


幸せの 首を浮かべる 初湯かな



この句が、脳裏に刻まれて、今の今まで忘れたことは有りませんでした。これから熱海に行くということも、この句と重なったのかと思います。今から思えばこの句は、私への贈り物だったと感じて居ます。


これくらい、今この瞬間が幸せと、訴えている言葉は無いと思いました。明日はまた、社会という戦地に向かうとしても、今はこの幸せの中にいるんだと。



今何故か俳句ブーム、それを聞くたびに私はこの「句」を思い出します。17文字の中に様々な情景を浮かばせます、17文字の小宇宙とでも言うのか、また日本語でしか出来ないことですね。


この句の作者は忘れてしまいました、確か、当時かなりの有名人だったような、これを聞いた父が、やけに唸っていた(感心していた)のを覚えて居ます。良い句とは、こうやって年月とは関係なく、思い出されるのかと思って居ます。


この句を、SNSで検索したのですが、出て来ないのです。残念です。



本年も、皆様にとりましてより良い年と成りますよう(^^)/~~~



失礼しました。