水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

心はルービックキューブのように

良いなあと思うこと
重い病を得て、自分が妻を看取る可能性が限りなく減ったことです。自分が妻を看取るなんて、とても考えられないことだからです、そしてきっと正面向いて出来ることではないと思うのです。


でもなあ、親父はお袋を看取ったよな、それも10歳も年下のお袋を、考えられないことだったろうなあと、つらかったろうなあと、そして残ったのが親父を大嫌いな男3人の息子達と、娘が一人、その後に展開するであろう現実は、やはり予想通りに親父の日々を覆ったんだ。


良くないなあと思うこと
それは、自分が妻を看取れないこと、真逆のことなのですが、心ってそういうものかなと思います。


姉の夫は自死、兄貴は会社を廃業したあとは廃人同様でした。そう思うと、なんと運命の良くない家かと思います。最も宗教に誘われ安い環境なのですが、余り誘われません。


私が天性の屁理屈屋で、誘った方も、呆れるのでしょうね(笑)




私は、兄が廃業した会社を20年前に引き継ぎました。これが私の人生を惑わせて来た原因一つと思って居ます。引き継いだのは、その時すでに操業60年だった会社の社員さん達でした。


狂わせましたね、引き継いだことで、私自身の運命も、彼らの人生も、この世に美しい物語なんてないなと、実感させれたたこの20年でした。


でも、年月は、秋の長雨のようにだんだんと余計な気持ちを流してくれて来たようです。恨みや憐憫や、何もかも。


この20年の歴史は、生きている内に物語としたいと思って居ます。それは人間物語、日々の生活の物語ですから。


良いなあと思うこと、良くないなとあ思うこと、この二つの心が病の中でルービックキューブのように反転しながら今、私の心を回転させています。


それぞれの人生に起こる出来事に、良いも良くないも、無いのでしょう。それはただ打ち寄せては引く波のような姿なのかも知れません。