病よ幸いなれ
我幸いに病を得たりと言って、立派に亡くなった先輩が居ました。何のことかと、アホじゃないのと、その頃は思って居ました。もっと本音を言えよ!とも、思っていました。
一年前私は、最初掛かったお医者さんに、余命を告げられました。二年くらいでしょうと、良くもシャーシャーと言えるもんだと思いながら、帰り道涙がボロボロと零れました。
その時に思ったのは、これが何度も何度も死にたい!と思ったことがある俺の本心か?と、己の心の奥底を見せられたと感じました。
それから半年後、私の義姉が突然長い旅に出ました、昨日まで元気に話をしていた彼女が?何で?と、義姉は、倒れ意識を失ってから一度も目を覚ますことなく逝ってしまったのですが、それを見ながら私は強く思いました、余命を告げられた私は幸せだと。
人は旅に出るときに、前の日から用意をします、海外旅行で有れば何日も前から用意をするでしょう。まして、永遠の旅ともなれば、やることは一杯あります、そのやることの前に整えねば成らないこと心があります、それが、感謝の気持ちで暮らすことだと思いました。
何が起きても感謝、無理矢理でも感謝、決して怒らない等々、自分と約束をしました。
その上での、旅立ちの用意です。その為に、このブログも始めました。ですからこのブログは、産まれて初めて書き始めた感謝日記なのかも知れません。
妻や、今は外に出た、娘や息子、会社のメンバー達、取引先、友達と、思い起こしながらこのブログを書き始めました。
昨年の三月に、後二年と告げられたのですから、その通りに運べば後一年しか有りません、急がねば・・・、あれもこれも整理せねばと思いつつ、絵を描いているというのんびりした私です。
貰っても嬉しくもないでしょうが、絵を描き始めた時にいつも、この絵はあの人に、次の絵はこの人にと、心に描きながら描き始めます、そうすると本当に心が落ち着きます。
そんなものかなあ、病よ幸いなれ!!かなと。
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