水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

校長のバカチン!!、アホ~!!

本当に馬鹿な選択だった・・・。


小学校の真ん中にそびえて居た桜の木が、切られてしまった。


その桜は、学校のシンボルだった、入学するとその桜の木の下で全員が写真を撮った、勿論卒業の時もそうだった、運動会の時は、その桜を中心に徒競争が行われた、あらゆる競技はその桜の周りだった。お弁当の時間もみな、その桜を中心に座った。


樹齢どれくらいだったろうか、桜は60年くらいで枯れ始めると聞いたが、まれに何百年も生きる桜があるとも聞いた、その桜はその希の方だったろう。誰もが、その桜を愛した、ある工事を除いては。


反対運動が起きた、その時は悪ガキも、その父兄も、山の手君達そしてその父兄も必死だった、何で桜の木を切るんだ!!と。


校長先生は言った、工事の車が入らないんだと・・・・。鉄筋コンクリートの新校舎を建てようと、校長先生は頭が一杯だったんだろう、でも、アホだ。


悪ガキ達も、山の手君達も同じことを思っていたそれは・・・、新校舎なんて要らない!!!と。


しかし、それは叶わぬ夢となった、桜が切られる場面は隠された、それは夏休みに行われたから。それから新校舎が出来るまで、約一年くらい、その時私達は5年生だった、そして新校舎が出来た時は卒業となった、そしてその卒業の集合写真の後ろには、あの桜の木は無かった、ばかちん!!。


これは相当後で聞いた話、その時の校長先生が晩年になって呟いた言葉が流れた、あの桜を切ったのは間違いだったかも知れない、これを聞いたのは私だけでは無かったと思う、それを聞いて、一番悲しんだのは、当の桜自身だったと私は思った。


ばかちん!!、アホ~!!、桜の精霊は悲しんだろうな。