人生を教えられた記憶 2
親父は真剣に聞いた、お母様がどうされたのですか、と。
先輩 少し長く成ります、お許し下さいますか?
親父 どうぞ
先輩 実はお袋の目が良くなく成りました、今は殆ど視えません、お袋は一人暮らしです
、齢70を過ぎました。
私は9人兄弟姉妹の9番目です、しかし今その9人は誰もお袋と一緒には住んで居
ません。長男も次男も、姉達もその下の兄達も、住んで居ないのです。最もお袋が
来なくて良いよと、言い続けては居ます。
私はどうしたら良いでしょう、私には今家族が居ます、実は少し話をしたのですが
お母さん心配だわとは言うのですが、まさか自分達がとは思って居ません。何せ9
番目ですから・・・、まさかと思っていると思います。
親父 貴方は立派な会社の係長さんでしたよね、しかも出世頭と息子から聞いて居ます。
一流証券会社の係長さん、お袋さんは、それがご自慢ではないのですか?
先輩 お袋は、村中にそれを広めて居ました。内の息子はこうなんだよと、そういう意味
では自慢なのでしょう。
親父 ちょっと考えさせて下さい。一世一代の悩みに回答なんか出来ないが、そして私が
何と言おうと、決めるのは貴方ですよと。
もっともっと、長い話でした。しかし掻い摘んで言うと、こんな内容でした。
親父は、下町の親父でしたが、信念の人でも有りました、だから先輩も相談に来たのだと思います。その信念の人の回答とは・・・・、それは私を驚かすには十分でした。
続く・・・・。
熊野古道です。
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