ファミリーヒストリー
NHKの番組、ご覧になっている方も多いかと存じます。
昨夜はフジコ・ヘミングさん、今ご活躍のピアニストです。
私は、ピアノの技術と申しましょうか、音色、響きについて
大変鈍い方と思って居ます。
でも、彼女の、ラ・カンパネラという曲には、何故か涙を
誘われるのです、不思議です。
★フジコ・ヘミング その人です。
日本人のお母様、ドイツ人のお父様の間に生まれた彼女、
それは昭和の始めでした。
恵まれた環境から一気に、厳しい環境に陥っていくその
姿、それを観ている内に、そうか、この山谷が彼女を育て
たんだろうなどと、思いました。
そして、番組の中で彼女は、ある言葉との出逢いを語るのです。
それはある教会に飾られていた言葉でした。
よく、お寺の門の横に書かれているような言葉だったのでしょう。
それが・・・、
遅くなっても 待っておれ それは必ず来る
彼女は、どんな貧困の中でも、学校のピアノを早朝に借りて練習
するような日々を過ごして居ました。
この言葉のあと、しばらくして、リサイタルの話が来たのです。
何ともう、60歳を過ぎて居ました。
85歳を過ぎた今ですが、その音色は衰えるどころか、艶も増して
るって、私は感じました。
この言葉との出逢い、彼女だけに用意されていたような言葉、
人生って、こういうこと有るよなって、多くの人が通り過ぎて
いく言葉に、彼女は釘付けになったのでしょう。
神に口なし 人を以て言わしむ
私達は、何か大事な啓示を、全然見逃しているのかも知れませんね。
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