水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ありがとうの季節

一昨年秋に、見舞いに伺った佐賀の友達が亡くなったのが、昨年の
5月でした、既にコロナは蔓延し、お葬式にも行くことは
出来なかった。


彼は私達が行く寸前まで、彼らをバルーンに乗せるんだと
緻密な計画を立てていたと言う、しかしそれは叶わな
かった。


それは今から6年前の3月21日、彼は私の家の玄関に
立っていた、突然の訪問に何故?と思った鈍い私、
でもこんな私でも、彼の訪問の目的をちょっと
感じたのでした。


お別れなのかな、と


佐賀から、ちょっと散歩でと来る人は居ない、そこには
深い深い理由があろう、でも彼は世間話をするだけで
帰ったのでした。


一週間ほど前に、彼の友人からラインが入ったのです、亡くなった
彼の歌を作りたいと、残されたご家族が少しでも元気になれれば
との提案でした。


私はそれを受けて(いつも無謀な私です)、詩のようなものを
作りました、あの日玄関の前にたたずんでいた彼、桜満開の
季節に訪ねてきた彼の心を思いながら、あの佐賀のバルーン
を思い出しながら「ありがとうの季節」と題し書きました。


ちょっと恥ずかしい・・・・ですが(ー_ー)!!


☆亡くなった彼と初めて出逢った、学園の桜並木です。



君は 大空へ舞い上がる
沢山の想いが 吹かす風に
バルーンは 上がったり 下がったり
まるで 人生の様だね
ベストハーフを 得た君は
愛を 育み 家族を持ったね


弥生21日 満開の中
一人佇み 逢いに来た 君を
散り始めた 花びらが 急かす様に


バルーンに 一番に乗せるって
言ったのに 約束したのに
何故どうして 涙したの


百万回 生まれ変わっても
また君に 逢うだろう
桜の花びらが コンパスなのさ
ありがとうの 季節
忘れない バルーンと 君の声


ガンマナイフ(*)に 負けない君は
病室の窓にキラキラと 光る星を
求めて 手を伸ばし 誓った
大切な ひとを 守るって
そんな君に贈る言葉を 探してた
いつでも 一緒だよ 心配しないで


百万回生まれ変わっても
また君に 言うだろう
桜の木の下で また会おうと
ありがとうの 季節
変わらない バルーンへの 君の思い


百万回生まれ変わっても
また君に 言うだろう
桜の木の下で また会おうと
ありがとうの 季節
変わらない バルーンへの 君の思い



この詩のようなものを、ラインの彼に送った。
彼は音楽家、もう作曲を完成させているかも知れない


桜咲く季節になると、玄関にたたずんでいた彼を思い出す
それは決して辛い顔では無かった、満開の桜の
ような笑顔だったと


曲が出来て、CD?が出来たらお披露目したいと思って居ます、
乞う、ご期待!!



詩の中の(*)ですが、ガンマーナイフと、これは彼の癌が脳に
転移した時に行われた放射線治療のことです、これは物凄く
辛い治療で、でも彼は乗り切ったのでした。