水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

秀吉の辞世に想う

露と落ち 露と消えにし わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢


人生は露のよう。栄華の日々も何もかも、まるで夢のように儚いものであった


貧しい農民の子から天下人にまで登り詰め「わしの意のまま、万とぼしからず」
とまで唱えた秀吉。


私たちが「これがあれば幸せになるだろう」と日々追い求めているものを全て
手に入れたような人物でさえ、最後にこのような言葉を残したのですね・・・。


これはチルチルとミチルの青い鳥のようです。




「儚」という漢字は「人の夢」と書きますが、人の一生とは夢のように一瞬で
なんとも儚いものと。



こんな言葉が有ります。


全く物の欲を離れ 更に我慢無し


これはある賢人の言葉です。



前々回のブログ「有りそうで無い 幸せの形」で思いました。


このブログの下の方、主人の嫌いな肉料理は作らないと教えてくれた
パートさんの言葉に、私はある種の感動を覚えました。


この夫の嫌いなものを作らないというご夫婦は多分沢山いらっしゃる
でしょう、でも多くはその行為の何処かに不満を宿すと思うのです。


そこには多分、してやっている、気づかないのかという要求心がある
からと思います。


でもこのパートさんには、それを全く感じなかった、むしろそのこと
を誇りにさえ思っている、だから老後もこの人と暮らしたいと願った
のだと。


そうなんです、このパートさんには、上記賢人の言葉の後半部分が、
そのまま当てはまると思いました。自分の趣味趣向を抑えても、そこ
に我慢は無いのです。


凄いなあ、これこそ愛でなくて何なのかと思わせられました。



秀吉の辞世には、感謝が抜け落ちている、私はそう感じます。


全く物の欲の中で 更に我慢せず


そんな風にも感じました。



これが本当に彼の辞世かは、分からないのでしょうが・・・・・、