自分を変えないで環境を変えようとすること

この表題のこと、ある話を聞きながら思ったのです。

ある映画好きの青年、自分は映画の作り手となろうと
努力したのですが、いかにもセンスの無い自分に気づき
それを諦めたのです。

でも映画好きは変わらない、何とか映画に関わる
仕事をと思い、就職を繰り返したのですが、どうも
人間関係が上手く行かずに、これも諦めたのです。

でも、映画で生きること、何かないかと探した挙句
に、自分で映画館を作ることにしたのでした。

日本で一番小さな映画館が出来ました、大変な苦労の
末で有ったことは確かですが、そんなの彼に取っては
苦労の内には入りませんでした。

そして自分の好きな映画の自主上映が始まったのです。

そうなると、全国には同じように映画好きがいて、
彼の上映を楽しみにし始めたのでした。

全く売れない映画館は、物好きの集まる格別な場所に
変ったのでした。

好きなことで生きるということは、自分を変えずに
環境を変えること、まさにこのことを彼は、成し遂げた
のでした。

まあ、これくらい好きなことがちゃんと分かって居れば
このようなことは有るかも知れないと

でも今日、私も含めて、何が好きなことなのかなんて
あまり分からないと言う人がほとんどでしょう。

ですから、多くは、他人が創った組織に入り、糧を得よ
うとします。

他人が創った組織と仕事は、自分の思うようにはなりま
せん、そして同様の仲間も居ます。足の引っ張り合いも
有るでしょう。

でもそこで必死に生きれば、老後の糧くらいは手に入る
のかと思います。

我慢して将来を得るか、我慢せずに我が道を進むか、

何でしょう、書いている内にあの物語を思い出しました。

「蟻とキリギリス」です、キリギリス良いよねって
何故か思ってしまう私は、自分勝手な生き物なんでしょう
ね。

失礼しました。