水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

命の使い道

命の使い道、こんな言葉に出逢った。


傲慢な言葉?、それは何?と思われるかも知れない


授かった命、いつの間にか命の上にたたずんでいる私達
、その命もいつか、終盤を迎える



死ぬ前に後悔すること、こんな本を書いたお医者さん
の話は何度も紹介した、誰でも後悔として
現れること


あれもしたかった、これもして置けば良かったに
始まり、彼女に告白だけでもして置けばと、
そんな後悔もあった。


でも、その中で、一番多く強い後悔は、
もっと人の為に何か出来たのではないか、という後悔
なのでした。


せめて、自分が出来ることは何だろうと、ドナーバンク
に登録したりする、でも、年老いた内臓はもう使えない
んだ


廃品回収のような提案は、やはり自分勝手に過ぎない



それでも、残り少なくなった自分の人生を、ほんの少しでも
誰かの為に役立てないかと、もがくのです。


でもその時には、自分自身のことだけにも手を焼いていて
それどころではないのですね。



命の使い道、忠犬ハチ公の物語を思い出した、今も彼は
渋谷の街の片隅で主人の帰りを待っている。


もう帰らぬ主人、それを知らずに待ち続けるその姿は
どんなに道行く人を励ましたことだろう。


ハチは、ただひたすら待っただけなのに・・・・、



命の使い道、残された命を自分以外の誰かの為にと
切望しても、それは迷惑なだけなのだ。


でも、100歩下がって、やはり誰かの為と思うことは
思わないより、ずっと清々しいことなのかも知れない、と。