水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

帰って来る人 来ない人

今日はクリスマスイブ、そんな日に癌の話で恐縮です、ご興味
無い方はどうかスルーをお願い致します。



笠井アナ、悪性リンパ腫に掛かり、死の淵をさ迷ったが
帰って来ました。


絶対にる俺は帰るんだ!!と、自らを鼓舞しながら闘病をしていたと
、今は、保険会社の宣伝にも出て居ますね。



ちょっと以前いやかなり以前か、私の好きなアナウンサー
が居た、逸見さん、まだ40台だったろう、スキルス性の
胃がんとなり、帰らぬ人となった。


彼はマスコミの前で会見し、逸見は絶対に帰って参ります!!
と宣言していた、絶対にと。


しかし、その誓いは叶わなかった。



何だろうこの違いは、帰らぬ人と、帰って来る人、


先日、ステージ4からの生還というテーマの物語を読んだ


ステージ4とは、癌の最終段階のことで、現代医学ではもうお手上げ
という意味が含まれている。
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その著者である刀根健さんの言葉を以下に抜粋します。
著書名は「僕は、死なない」です。


刀根さんは、肺がんが全身転移し、ステージ4と診断を受け、
それ以来、癌との戦いの日々を送った。そしてある日、
癌が脳にも転移したことを告げられた。


それを以下のように語っている。


「自分ではどうすることもできない」に直面して見えてきたこと
癌が脳にまで転移し、緊急入院を提案された後、
待合室の天井を見上げながら感じたことは、
不思議なことに絶望ではなく解放だった。


まるで空間・次元が変わったかのように
世界が軽くなった。


『自分では、もうどうすることもできない、何もできない』
という状況に直面したことで、自分が今まで握りしめてきた
『自分の力で絶対になんとかしてやる』という思いを手放す
ことができたんだと思う。


そして病気に関してはもう一つの選択肢があるということを、
今の僕は知っている。


それは『愛する』ということ。
『がんが消えた』の著書で有名な寺山心一翁先生の口癖である
「がんを愛するのです」という態度が、病気に対する
最高・最強の態度である、と今では思う。


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脳まで転移した癌、もう降参だと思ったら、絶望よりも解放感
がやって来たと。


彼は、その後寛解(全治ではない)したのです、もう癌は見当たりません
ね、またいつ現れるか分かりませんが、一応寛解です、と


そんな診断を受けたのです。お医者様の頭の中は???で
一杯だったのでしょう。



癌を愛するって、何でしょうか。


癌も所詮自分の細胞から変異したもの、何のことはないそれは
自分そのものではないかと、


愛の反対は無関心と言ったのはあのマザーテレサ氏です、
癌にでさえ、無関心を装うのですかと、著者は問うている
のかも知れません。



帰って来る人、来ない人、余りそこに違いはないのかと思います。


自分の魂が本当に望んでいること、もしかしたらその違い
かも知れません。


癌さえも愛する、隣の子犬も愛せない私が言えることでは
有りませんが、癌と共に生きる、これくらいは
出来るのかも知れません。