水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

自画像

描こうとしているが、描けない


別名「自我像」とも言う


自分の自我を現す絵、そう思っている



昔親父が元気なころ、飛ぶ鳥を落とす?勢いが有ったであろう頃
ある画家志望の青年が親父の顔を描いた


それは私から見ても狡猾な顔に描かれて居ました、
親父は怒りました、俺はこんな顔か?と


彼は言いました、あなたの顔を描きましたと、
私にはこのように映りました、と。


それはまさに親父の自我が構成されていたと
今では思います。


青年に見えた親父の顔は、狡猾で、お金が大好きで
一見慈善家、田舎の家を建て直したと吹聴する親父、
彼にそれが見えて居たのかは分かりませんが。



私はこの数年、平気で景色なんかを描き、ブログに掲載して居ます。
でも自分の顔を描こうとすると、描けないのです。


何なんだ俺の描いてきた絵はと、ただ表面をなすっただけの
色の集団ではないかと。



私はめったに自分の顔を見ることをしない、見なくても
顔を洗えるし歯を磨ける、髪も適当に整えられるので
鏡と向き合う必要はないからだ


何でだろう、何であまり見ようとしないのか、そうなんですね
そうなんです、見ると自分では見えてしまうものがある
のだと感じるからです。


親父を見たあの青年画家のように、それが見えてしまうことが
怖いのかも知れません。


でも、それを描きたい、描けるかどうかは別にして
描きたいと思ったのです。



絵を描く者達の多くは自画像を描いています、でもその多くは
その人の部屋の片隅に隠すように置かれている、そういう
ことが多いようです。


それぞれの内面には、泥臭い河が流れている、それが
本当の自分なんだと。