マッチ売りの少女
私、この結末を知りませんでした。
マッチが売れずに、そのマッチを点けて寒さを
凌ごうとした姿までは覚えて居ました。
ところが翌日、倒れて凍え死んでしまうのですね。
突然大富豪が現れて、幸せになったとさ、なんて
結末は無いのです。
☆画像はネットからです。寒そうですね。
誰も助けてくれない、マッチは売れない、家に帰ると
怖いお父さんが待っている、少女は寒さにうずくまる
のでしたね。
ふと顔を上げると、やさしいおばあさんが立っていた、
少女はおばあさんに抱かれて、夢の中に入るのでした。
翌日の朝、少女は凍死していたのです。
このお話だけでは有りません、童話って妙に残酷ですね。
アンデルセンはいったい何が言いたかったのでしょう、今はもう
想像するしか有りません。
これはアンデルセンの母親の話だったと、書かれているものを
読んだことが有ります。
貧しくて、生きている間には幸せと思えるような境遇では無かった
と、その境遇のまま母は死んで行った、そんな母も
幸せな瞬間は有ったのだろうと想像した。
それが凍死の前に現れたやさしいおばあさんの幻想だったと
その幻想のまま少女は死んだ、それがたった一つの幸せだったのだと
分かりませんね、でも、何故このような物語を残したのか、
それが何故、連綿と受け継がれて読まれて居るのか
人は、死ぬ前のその瞬間だけでも、幸せは感じられると、
その瞬間だけでも、看護師さんにありがとうって言えれば、
ああ、良かったと死ねるのかも知れません。
暗いままで、失礼しました。
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