水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

清少納言と共に

春はあけぼの。
やうやうしろくなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。


夏は夜。
月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。


秋は夕暮れ。
夕日のさして、山の端いと近くなりたるに、烏(からす)の、寝所(ねどころ)へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへ、あはれなり。
まいて、雁(かり)などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入りはてて、風の音、虫の音など、はた、言ふべきにあらず。


冬はつとめて。
雪の降りたるは、言ふべきにもあらず。
霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶(ひおけ)の火も、白き灰がちになりて、わろし。


☆梅があちこちでほころび始めています、納言さんも、梅の花を喜んだことでしょうね。



今から約1000年前に書かれたこの作品、小学校か中学
頃に国語の教科書に有ったなあって


ふと思うのです、1000年前の日本を、自然を風景を
人々を


どんなだったんだろう、冬は寒いことは確かで、それを
どうやって克服していたのだろかと


春はあけぼの、この短い言葉に春を迎える喜びを感じる



冬の雪たるは、言うべきにもあらず・・・と


いかに春の訪れを待ちわびていたことかと思われる



思い出しました、小さな頃耳鼻科へ行った思い出、支払いの時
伝票と共に、赤い腫れた指が受付けの窓から差し出された


私はそれを観る度に、痒いんだろうなあ、アカギレもあると
小さな心の中で治って欲しいと思ったもの


冬が寒かった、今よりもずっと、あの真っ赤なアカギレは
目の隅から離れることはない


清少納言さん、寒かったね、指はどうですかアカギレ有りましたよね
と、妙に思われる今朝でした。


寒いなあ、今日はまた一か月検診です、4時間待ちの一分治療!!
でもまあ、生きているって言うことだよね(笑)