水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

アニマ アニムス

私はこれらに詳しい訳ではないですので、その辺りを
お含め下さい。


ユンクという心理学者が提唱した言葉、アニマ アニムス
アニマは男性性、アニムスは女性性と覚えました。


これは男性の中に潜む女性性、女性の中に潜む男性性の
ことで、誰もが持ち得ていることなのでしょう。



最近思うことを書きます。


昔は、外にこの女性性を求めて止まない私でした、恋愛や
恋に落ちる(同じか)、とにかく外に女性を求めたのです。


今思うのです、それが何だったのか、そして今はどうなのか、と。


これはもう歳を感じざるを得ませんが、今は美しい女性を見ても
美しい女性だなあとは思うのですが、全くそれ以上では無くなり
ました。


これは本来の私の中にある男性性が衰えた、そういうことと
感じます。


その代わり、大きく膨らんで来た心が有ります、それが私の中に
潜んでいた女性性です。


心の中に女性を住ませる、いや、住んでいた女性が現れてくる
そんな感じでしょうか。


その女性は、時折夢に現れます、はっきりとは分かりませんが
後姿で有ったり、横顔で有ったりします。


その時、目を覚ました後で思うのです、これはやはり母親か
って、


私のアニムスはやはり母だったと、どうしようもなく感じる
のです。


私のアニムスはやはり母、そこに理想の女性を描いていたのかも、
でもその母はいつも、横を向いて居ました、まあ忙しかった
のですがね。


5歳くらいの時、私は三階の物干し台から落下しました、下の
台所の横の路地に落ちたのです。


奥様!!、奥様!!、ぼっちゃんが大変ですと(私、ぼっちゃんです)
大きな叫び声が微かに聞こえました。


母が駆け寄ってきた、それも分かりました、母は泣きながら私の名前を
呼び続けました、それも聞こえて居ました。


お母さん、ごめんねと心で応えていた私は、その抱かれている
心地よさに酔っていたのかも知れません。


母は私を抱いたまま、走り始めました、前に開業していた
医院へ飛び込んだのでした。


私のアニムス、それが母でした、そして今も同じです。


誰もが抱えているこの心達、クラス会で逢っても同級生達は
みなやさしい、いややさしくなったなあって、
それはこういうこと、アニムスの現れなんだって、


そう感じるのです。