水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

夜行列車 紀伊号

東京駅を21時に出て、紀州熊野には
朝の6時に到着する夜行列車紀伊号、
今はもう無い


その紀伊号にまだ一歳前の娘を連れて
熊野に帰省した時のことを
忘れることはない


三等寝台車?、その寝台車は三段になっていて
真っ暗な東海道本線をひたすら走り続ける


ガタゴトガタゴトと、揺れ続ける列車、時折
ブレーキを掛けるからきしむように揺れる


そのキシミ音が怖かったのか、その度に娘は
泣いた、まわりは皆さん寝ている、鳴き声は
ご法度なのです。


その度に娘を抱き上げる、そうするとスースー
と寝息を立てるのです。


☆紀伊号、ネットからです、これ多分、もうすぐ終点熊野間近の写真と思います。



さあ、もう寝てくれたなと思い、そーっと寝台車
に置こうとすると、ギャーって泣きはじめる、
おっとっとと再び抱き上げて、列車の
出口付近まであやしながら進む私


☆娘と妻の絵が出て来たので掲載します、娘これくらいだったか(笑)



スースー、スースーを寝息が聞こえる、
なんと可愛いのだろうと、でももう腕が限界だった
またそーっと寝台に置こうとすると


ギャーっと泣くのだった。


この行為を何回繰り返しただろう、数えては居ない


熊野~熊野~~~と、白み始めた日の光を浴び始めた
時、あと10分くらいで熊野~とアナウンスが
聞こえた


ガチガチに固まった腕の中で、娘は目を覚まさなかった


夜行列車で徹夜(笑)、アホな話、9時間の夜旅は終わった
のでした。



この話、娘にしたことがある、勿論覚えてなんかない、


大変だったねえって、笑って終わりだった(ー_ー)!!