水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

それぞれの人生に 幾重にも流れている河  水彩画

こんなことを思った、人生に流れている河は幾重にも
重なっていると


何度か書かせていただいた、癌に見舞われたパートさんが、
今、元気に復帰されている


私自身の経験も伝えながら、命と向き合えるチャンスを
彼女も心にいただいたのかと感じた


そしてその瞳を観た時に思ったのでした、それが表題の
ことでした。


☆以前に描いた目黒川の桜、です。



その双眼はきらめいていました、自らに起きたことを
全て受け入れているであろうその瞳に私は


幾重にも流れている河を感じたのでした。



誰もが普通に河を下っている、それが普通の人生だとしたら


彼女はその岸辺に、いやちょっとした杭に阻まれて
普通には下れなくなったのだろうと


抗っている内に、益々動けなくなった


でも、ふと見上げた青空に、抗う自分を重ねた、そしていつの間にか
漏れる笑顔


そうだ、逆らっても仕方がないんだと全身の力を抜いたのかも
知れない


脱力、心も脱力、お任せしようと思ったその時に、新しい
河が現れたのだろう


幾重にも重なる河の一つが、彼女の前に姿を現した、
それは人生への「感謝の河」だったのかも知れない



きらめく双眼に、そんなことを感じた私でした。


人生とは、幾重にも重なる河、苦しみと悲しみの向こうには
きっと、感謝の河が待っているのだろうと


嬉しかったなあ、まだ完全な回復ではないのですが、その笑顔に
勝てる病は、無いのかも知れません。