水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

籠に乗る人 担ぐ人

そのまた草鞋を作る人


先日、ソフトバンクのグランドキーパー36年という影の立役者
の方が引退をした


グランドキーパーとは、野球場の土を整える仕事、なんだと思われる
かも知れないが、その姿勢は尋常では有りません。


私も詳しいことは知らないので、これ以上書くことは阻まれますが
その最後の引退の場面に、その人の仕事ぶりを想像させたのです。


その引退の日、ソフトバンク、ある選手の満塁ホームランで試合に勝利
した、その選手がヒーローインタビューで、このことを
知らしめたのでした。


私達が、いつも最高の状態で試合が出来て来たのは、この先輩の
お陰です!!と、その日引退する彼をお立ち台に招待した
のでした。


そこには感動しか有りませんでした、グランドキーパーがお立ち台
なんて有り得ないと、号泣されたのです。


引退後彼は、甲子園を目指す高校のグランドキーパーと成りました、
請われて向かった仕事でした、そこで彼が提案し、整えたのが
甲子園と同じ土のマウンドを作ることでした。


同じマウンドを作れば、甲子園のマウンドに立った時、違和感は
限りなく少ないというものでした。



私は、月に何度か、バレエ衣装の集荷を行っています、そこにはいつも
裏方さん達がいらして、衣裳の管理を行っています。


次はクルミ割り人形の舞台だから、あの衣装とあれとあれと、整える
のです。小さな解れやこの衣裳を誰が着るのかと、あの人ならここを
ちょっと詰めてとか、整えます。


そしてクリーニングにも出す、それを預かるのですが・・・・・、


その場面を観ながらいつも私は思うのです、彼女等も初めは舞台に
立ちバレエの素晴らしさを伝えていたんだろうなあって


そして引退、でも出来ればいつまでも?、このバレエに関わっていたいと
そう思っているのではないかと、これは勝手な想像なのですが


☆以前に描いたものですが、舞台裏って、こんな明るいような暗いような
そんな印象ですね。



その舞台には、舞台全体を整える大道具小道具、それを作り運ぶ人、
物語を紡ぐ人、踊りを指導する人、そして演舞する人、


そうやって、やっと一つの舞台が出来、陽の目を見るのだと、チュチュ
をクリーニングしながら思うのです、この世はたった一人では
成り立たないんだと


籠に乗る人担ぐ人 そのまた草鞋を作る人


いやあ、すみません、昭和の爺の文章はどうしても説教じみます、
ご容赦を(ー_ー)!!