禍福はあざなえる縄のごとし 母の口癖でした。
やっと秋なのですか、ちょっと気配を感じる空です。
小さく人の顔が見えるような、単なる雲の模様なのですが
禍福はあざなえる縄のごとし
昔母が、組紐をやりながら、これはまるで人生だね、
なんて独り言を言って居ました。
組紐って、組んでいく内にどの糸がどこから始まっているのか
わからなくなる、複雑系な訳です。
どんな原因でどんな結果になるのか、そんなことは分からないよって
わかったら面白くもないからね、と
母の人生は尋常では無かった(私の知る限りですが)
15歳で嫁ぎ、16歳で兄を産み育て、家業の職人さん達の世話をしながら
4人の男の子を育てた(一人は東横線に轢かれて亡くなった)
職人さん達は20人くらいいただろうか、彼らが機嫌が悪いと父は
お前がちゃんと世話をしていないからだ!!と殴った
いったいどんな人生だったんだ・・・、私は母が寝ている姿を知らない
母が横になったのは肝臓癌を患い入院した時、その姿を初めて見たのです。
そして3ケ月で逝きました(享年62歳でした)
何をするにもせっかちな人、でした。
男の子4人、一人としてまともでは無かった、それはそれなのですが・・・ゴメンなさい
お母さん、あなたの人生は幸せだったのですか?
ほんの束の間、9人の孫に囲まれていた時、ちょっとは幸せだったのか
雲を見上げる度に、そこに母を見ながら問う私です(ー_ー)!!
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