水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

私を変えた ありがとう!!の力

論語にある言葉「知・好・楽」


今はマラソンの解説で有名な,
増田明美さんが語った言葉です。


明美さんは、元マラソンランナー、その頃の長距離走の
殆どの日本記録を持って居ました。


しかし、何故自分は走っているんだろう、このまま続けて
良いのだろうか、他に違う人生もあるのではないかと悩ん
でいたのです。



その頃を思い返しながら彼女は言います。


私は、知だけで、マラソンを走っていたと、その先の
好・楽の世界への発想は全く有りませんでした、と。



この話を聞きながら私は、今の自分の仕事を思い返して居ました。


それは昔昔のことです。


洗濯!!、男のやる仕事じゃないよ


洗濯屋だって!!、ゴミとホコリで生活しているんだね、って


社会の底辺の仕事、でも必要不可欠な仕事、馬鹿にされ嘲笑され
ながらの、仕事だったと。



でもなあ、そんな周りの言葉の嵐なんて、どうでも良いだろうと
思い始めた。


そして、そういう言葉を引き寄せているのは、お前の心の有り方
に有るのだと。


そんなある日、お客様から思いがけない電話が入ったのです。


ありがとう!!、本当にありがとうと。


それは、大好きな洋服にこぼしてしまったカレーのシミでした。
白地にカレーのシミ、なかなかの強敵です。


ポイントは、繊維の中に染み込んでしまったカレーの色素を、
浮かび上がらせることでした。色素沈着しない内に離れさせる
のです。


そうやって、何時間掛かったか、色素沈着は解放されたのです。


お客様からの、ありがとうの言葉を聞きながら涙を溢れさせて
いる自分を、自分が見つめて居ました。


お前、やるじゃん!!って、良かったなあって、


ああ、私は、いつの間にか仕事に没頭して居たんだ、と。



好きでやっているんじゃない!!、仕方がないんだよ、と


そんなアホな世界から、いつの間にか好きなことに夢中に
なるように、仕事に埋没していたのでした。



それが好きになれば、後は楽しむだけでした。


そのきっかけは、お客様からの「ありがとう」の言葉だったのです。



明美さんはその後、ご存じのようなご活躍です。


知・好・楽 改めて心に刻んだ、春分の日でした。