水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

見え隠れする本音

先日、整形外科に行き、背骨の状態を診察して貰った、
答えは(MRIの結果)良く無かった。


★かなり以前に描いたこれも、等々力渓谷です。結構涼しい所で、
今頃は良いだろうなあって。



話はこのことでは有りません、診察が終わりさあ帰ろうと
駐車場に向かった、そして車に乗り込んだ。


そうしたら、私の右側のスペースに乗用車が入ってきた、
大きなセダン、真っ白い素敵な車でした。


その内、その素敵な車の隣に止まっていたやはり白い
セダンが動き出した。


駐車場全体のスペースは広くない、入れるのも出すのも
結構苦労する、そんな状況の中、そのセダンが出ようと
していた。


私はお医者の言われたことをメモしていた、そうしたら
右耳に、ズズズっと嫌な音が聞こえてきた、長い間車を
運転していると、その音が何なのか直ぐに分かったのです。


あ!!、こすっている、これはまずい、一度バックして
出直さないとと、私はメモを止めて様子を見て居ました。


でもそんな様子はない、ズズズ~が更に大きくなり、パカン
という音も入った、何かが外れたなって。


そしてあれよあれよという間に、そのセダンは擦り傷を残した
まま、去っていってしまったのでした。


私は、アチャー!!、行っちゃったよと、当然止まって医院に
戻り、すみません、擦っちゃってと報告するのかと思っていた
のに、馬鹿親父めと(自分と同じくらいの親父が乗っていたの
はわかっていました)。


あ~あ、何だろう、何故行っちゃったのか、そうか!!、俺が
見ているのを知らなかったんだと思ったのです。


私は軽四輪で、大きな綺麗なセダンの横に鎮座し、全然見えなかった
のでしょう。


う~ん、そうか、誰も観て居なければ行っちゃうんだ!!、そう
なんだ、そう思ったら物凄く寂しくなった。


どうしようか、自分はどうしたら良いんだと、しばし自問自答、
見え隠れする本音との格闘をした私。


でも、これはいかんだろう、私がちゃんと伝えなければ、おそらく
逃げてしまった親父は、雲隠れして終わりと思った。


私は医院に戻った、そして白のセダンで来られた方は居ますか?
と。そうしたら返事はない、そうか、二階のリハビリに行ってい
るんだろうと。


私は受付けに詳細を伝えた、こういうことが起きたので、セダンの
主に伝えて下さいと。


その駐車場は、この医院があるスペースを借りている所、そこで
起こることには関わらないのが原則、しかし、ちゃんと対応しよう
とする意志も感じて、少しほっとしたのです。


私はそれで、帰りました。するとしばらくして、医院から電話が
来たのです。


警察から状況を聞きたいと、この電話を警察に教えて良いですか
との提案でした、私は了解を伝えました。


そして電話が入りました、私物の駐車場内の事故には警察は介入
しないのが原則ですが、多分、被害者が被害届を出したのかと、
想像しました。


その後のことは分かりません、おそらく加害者は直ぐに見つかった
ことでしょう、その医院は、度々、駐車して居る車のナンバーを
記録して居ましたので。


やっぱ、逃げるんじゃなかったってあの親父、後悔してるかなと。



見え隠れする本音、俺はただのチクリ屋じゃないかとか、許せないという
ような気持ち、自分だったら、誰も観て居なかったらどうするだろうか
と、詰まらない心が、水槽を叩かれたメダカのように、うごめいたのです。


選んだのは、ちゃんと動こう!!、でした。それどころでは無い背骨を
抱えながら、馬鹿ですねえ私。


ここまでお読みいただき感謝!!、長文失礼しました。