水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

怖いものなんか無いわ

退屈以外はね!!


アメリカの女優、グレタ・ガルボの言葉だそうです。



余談の余談ですが、日本には旗本退屈男などという
時代劇が有りました。


江戸の旗本という立場は殆どやることが無かったの
でしょうかね、退屈で退屈で。


しかしこの退屈男、強い強い、悪者をバッタバッタと
やっつけます(笑)



このグレタ・ガルボの言葉を聞きながら私は、
故郷の義父の日々を思い出して居ました。



義父、朝は日の出と共に起き、昼まで畑仕事、昼に帰ってくると
昼食をして、一時間昼寝をする。


そして再び畑へ、夕方帰って来ると、風呂に入り
晩酌をする。ジャイアンツ野球を見ながら、でも
もう鼻提灯の状態に。


そのまま就寝してしまう、この生活は私達夫婦が盆に
帰っても変わらないのでした。


田舎の畑では、やることは満載で、暇になることは
ないのです。


☆これは、近くの熊野川を遡ったところ、ドロ八丁という名所です。



グレタ・ガルボの言葉は、こういう日常のことでは
無いでしょう、いや分かりませんが。


でも、スターというライトを浴び続ける立場では、
退屈が何を意味するかの想像は出来ます。


ライトを浴びることが無くなることも。



義父、盆の数日には、ちょっと生活に変化が有りました。


そうです、田舎のほんの少しの楽しみ、盆踊りです。


義父は、喉笛が良く、タイコと笛の間でマイクを握り
その喉を響かせて居ました。伊勢音頭なんて良かった
なあ。


村のあちこちから、こんなに人が居たのかと思わせる
ほどの賑わいに、少々驚いたのでした。



これって、グレタ・ガルボとは正反対だなって


毎日が盆踊りのガルボ、でも義父は、時計のような
変らぬ毎日、でもだからこそ、年に数回の村の祭り
が光るのかと思うのでした。


ここには、退屈という文化は無いのだと。


ガルボも、田舎の親父と比べられるとは天国で驚いて
いるでしょう(笑)、ねえ、天国は退屈ですかって。