無縁の人達に感謝!!
田舎の村から一歩も出ることなく召された祖母、
その生きた世界は広くは無かった。
ああでも、一回だけ東京という馬鹿でかい世界に身を置いた。
それは私の結婚式だった。
でも、何と居心地が悪そうだったことか、スゴスゴと帰ったのでした。
いつしか、ポケベルが出来、そしてインターネットが産まれ、
世界中が見えない糸で結ばれ始めた。
SNSの誕生でした。
ブログ、ツイッター、インスタグラム、フェースブック等々、
何十年に一回しか逢わない逢えない仲間達が、クラス会をし
なくても、いつも逢えているような世界が有ります。
良い事なのかって、どうなのかな。
消えた何かがそこにはあると、それは「新鮮」さかなって。
★小学校近く、九品仏の鐘楼です。
しかしもう一つの世界は、歓迎すべきものだろう。
それは「無縁の人達」との出会いの不思議さ、です。
みな、それぞれの人生を抱えて、それぞれの山を登って行く途中の姿
を晒しながら、日々の格闘を語る人達。
何気ない日々を語る人達、その何気なさの後ろに感じる、苦労の日々達
それは職場の人間関係、親子の姿、己の肉体の病、精神の病、自分では
どうしようもない世界を抱きながらでも、サラサラと流す世界。
いつしか、この出逢いたちは、朽ちるのだろう。
でも、励まされ感動をいただいた時間は決して朽ちはしない
でもなあ、もしあの世で出会っても、誰だかわからないのだろうな
それがちょっと残念かなって。
無縁の人達、それはそのまま我が心の恋人達なのかも知れないなと、思った。
この出逢い、感謝しかない。
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