水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

苦しい時 人のやさしさに出会う幸せ

さあ、眠くなるお薬が入りますよ~って、
この言葉三回目だなと思いながら、寝ないぞ
寝ないぞと強く決意した途端、、、
野菜党さん、手術終わりましたよ~って(笑)


なんだこれは、やはり同じだったな、と。


前の手術は8時間だった、今度はもっと短かった
のだが、何も変わらない無意識の時、その間夢を
見るようなこともなく、脳細胞は麻酔薬に支配
されていたのだろう。


確か手術はうつ伏せでやると、喉に管も入れると
いろいろ言われたのですが、目覚めたら、仰向け
でいつものベッドの上、勿論管なんか外れてい
ました。


皆さん、もしかしてこれから手術を予定している
方がおりましたら、どうぞご安心下さい、何も
知らずに、何をされたかも分からずに、地上に
蘇りますから・・・・、



退院、小雨の中の退院でした、まだふらつく中
の退院、とぼとぼと歩きながら、どうしたかなあ
お隣の先輩はと・・・、


入院したのは4人部屋、全員、背骨を折った人達
でした、どうしても話の内容は、誰が一番大変か
などと、病の重さに話題が傾くのです。


病院では、重い人ほど偉い!!のです。



そのお隣りから、どうされましたとカーテン越しに
声を掛けられたのです。


私より10歳上の先輩で、他界した兄貴と同じ歳
でした。何故か私を心配してくれて、その後も、
何かと声を掛けてくれましたが、


あなたが手術に向かう時私はカーテン越しに、小さく
頑張れ!!と祈りましたよ、と。


ご本人は、歩行も困難、座ってもいられない程
脊柱が曲がっていて、圧迫骨折も何か所かあり
、手術前の先生との面談(お隣で聞こえてしまい
ました)では、手術は8時間、背骨をボルトで
止めて云々、その後ICUに入っていただきますと。


私は聞いている内に、こんなに大変なのに、私の
心配ばかりしてくれてと涙が出そうになったのです。


先輩は私が退院した午後に、その大手術を
するのでした。私はひたすら成功を祈りました。


苦難の時、やさしさに出会えるのは幸せだと。


自分が窮地の時に、掛けられたやさしさはきっと
忘れることなないのだろう、そして思ったのです。


人生とは良いものだと、真のやさしさに出会う時、それは
一層心に響くなあって、こんな古い歌を思い出しました。




この歌は昔昔、」森繫久彌さんの主演ドラマ「七人の孫」の主題歌です。



先輩!!ありがとうございました、もう一度何処かで逢いたい
です。


必ずいつか、何処かで・・・・、