水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

単純に嬉しかったのです!!

昼ごろに会社にやってきた銀行の営業担当、
今年の返金額を相談に来たのです。


その担当、コロナで売上は低迷し、前年を割りました、
これでは返金額を増やすことは無理ですねと、分かっ
たようなことを言う。


もう少し気の利いたことは言えないのか、コロナの折
でも、よく頑張ってらっしゃいますねとか(笑)


銀行はそんなことはどうでもよいのですね、要は利益が
出たのか出ないのか、債務はいつ返せるのかという数字
だけが大事なのですよ。


そんなやり取りの途中で、隣の部屋から話し声が聞こえ
始めたのです。


安普請の部屋、隣はパートさん達の更衣室です、丁度昼休み
で、賑やかになる時間でした。


聴くとはなしに聴いた言葉達、それは銀行員の耳にも真っ直ぐに
入って来たようです。



その話題は、学校がとか、何処のスーパーが安い!!とか
そんな内容を想像するところなのですが、でも違いました。


話題となっていたのは、今の現実の日本のことでした。


GOTOキャンペーンの話題が初めにあり、それを受けて
あるパートさんが、意見を述べ始めたのでした。


そんなことやって居ないで、何故今本当に困っている熊本
に応援をしないのか!、何故そこに手を差し伸べないのか
と怒っているのです。


それに呼応した他のパートさんが、この感染拡大の中で、
何とかキャンペーンを張るより、今困っているそれも生きるか
死ぬかの状況に、何も出来ないのは残念だと。


そういうお金の使い方なら、私達も賛成するわ!!と、違うパートさん。


それを聞いていた銀行マンさん、普通の更衣室での話題なのですよね
と、聞かれました。


誰も演出なんてして居ません、私も初めて聞いたくらいですから・・・、


銀行さん驚いたのでしょう、ちょっと態度が変わったのでした、それで
何が変わることも無いのですが。



私は嬉しかったのです、真面目な人達が欲しいと、実際望んでも望んでも
そういう人達ばかり集まるなんてことはありません。


仕事はまさにパートタイマー、出来るだけ責任のない仕事を時間で
こなす、それが普通です。そして、人の噂や、同僚をこき下ろしたり
と忙しいのです。


でも、今はそうではない、真剣に仕事と向かい合う彼女らの姿勢に
日々、感動すらしているのです。


そして今回の更衣室での話題、銀行さんが驚くのも無理はないと
思ったのでした。


これは、この会社は信用出来ると、そう思われたかどうかは
分かりません、でも何かを感じていたと、私は思いました。


でもしかし、そういう意味でのありがとう!!では有りません、
彼女達の自然に魅せる姿が、こんなにも美しいのかと、
自然に会話する内容が、こんなにもやさしいのかと、私は、
それを聞きながら思わず心に、ありがとう!!の言葉を
浮かばせたのでした。


感謝!!