水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

徘徊の理由

ラジオのある投稿からです。


母が、ある決まった時間に徘徊を始めたのです。


何でだろう、何処に行くんだろうと、その度に
ついて歩く


そして何度目か


まてよ、この道、この場所は・・・、暫くして、ああそうなんだと
自然に涙が溢れたのです。


母は、いつも私達を迎えに来てくれていました、
それは幼稚園のお迎えです。


それから60年以上も時は過ぎ、
母はその道を歩いていたのです、その幼稚園が
有ったであろう場所まで


でももう幼稚園は有りません、母はキョロキョロし、
違ったのかねえと言葉には出さないのですが、
その表情を見ているとそう感じました。



母が多分、一番嬉しかった瞬間、人生で最も嬉しかった時、
その思い出だけが、母の心を身体を動かしていたのです。


遠い遠い、たった一つの記憶が母を揺らせている
そう思い思わず、母を抱きしめた私でした。


ありがとうありがとう、お母さん"(-""-)"