水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

前世との邂逅

昔、ある占い師に、あなたの前世は、スペインの
しがない鍛冶屋と言われた。


しがない、だけ、余計だと思ったが。


よく言うよ、何が見えているんだいと疑い300%だったが
でも、疑うなら視てもらう必要は無いわけで


どこかで、私のどこかで、この魂はずっと続いて欲しい
と願っているんだろうと


それでもね、もし前世もあり来世もあるとして、
その都度、忘れてしまうのなら意味ないよねと
自問自答する私




劇場の裏手で、衣装を預かり、出来た衣装をお届けする
そんな時にいつも思うのは、黒のパンツに裁縫道具を
ぶら下げて、活発に動き回る衣装担当の彼女達の
姿です。


その熱心さ、その気配りは半端ではなく、この衣装を着て
舞台を踊りまわる出演者への愛情も強く感じるのです。


昨日も衣装を届けながら、その想いは増すばかりでした。



ふと思ったのです。


彼女達、前世は舞台を彩る、踊り子だったのではないかと


それがプリマドンナか違うかは問題ではなく
演ずる人だったのではと


そうやって私達のDNAは受け継がれているのだろうと



今は裏方、裏という表現が良くないなら、衣装提供の
役割とでも言おうか


今度の公演、29日が最終でその時全部の衣装を預かり
次の舞台の大阪に送ることになった。


大阪に行かれるんですか?と、私


にっこりしながら、勿論!!と指を立てたのでした。


プロだなあ、私は嬉しくなりました。


そうしたら彼女が一言、安心をありがとう!!って、


涙腺緩い私、思わず後ろを向きました、感謝!!



こんな出会いはきっと、前世との邂逅なんだろうと
ふと、思ったのです。


そして思いました、私の前世は鍛冶屋ではないと
外れているよと、言いたかった。


でも鍛冶屋だったのかも、鍛冶屋で、舞台関係の
何かを作っていたとか、考えても仕方がないですが・・・・、


ああそうか、忘れてしまうから良いんだと
忘れてしまっても、身体の何処かで覚えている
のかも知れないね。


なんて