水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

無償の愛とは

こんな話を聞きました。
多分実話と思う、犬と少年の物語です(一度書いたかも知れません)


少年は一匹の犬を飼っていた(今はそういう言い方はしないのかも)
でも少年はその犬を嫌いだった


何故なら、血統証付の誇れるような犬では無かったから


犬の名前は「コロ」と言った。


少年はことあるごとに、犬に邪険にしたのです、
何でお前は雑種なんだと



少年は両親に、コッカースパニオルが欲しいとねだったのです、
言うことを聞くからと、何度も何度もねだりました。


両親は折れて、その血統証付の犬を与えたのです。


少年は誇らしかった、散歩に連れて歩くときも、
どうだと言わんばかりだった


その間、コロは放って置かれた、そしていつの間にか
居なくなってしまったのでした。


ある日、いつものように少年は、その血統証付の犬を
散歩に連れていた、するとその犬が突然走り出した
のでした。


何故だか分からなかったのですが、通りに飛び出した犬は
車に轢かれてしまったのでした。


少年はこれ以上なくうなだれ、その上に両親からは叱られ
ました、しばらく物置に入っていろ!!と父親から
叱責されたのです。


少年は、泣きました、泣いて泣いて、物置の外から
ぼーっと光が漏れて来ました、朝なのでしょう、
その時、そのぼーっとした光が、何かを
浮かび上がらせました。


少年は驚きました、コロ?、コロじゃないかって、
コロは少年の傍に、そっと寄り添ったのでした。



コロ、コロ」、コロ!!って叫びながら少年は
コロを抱きしめました、


コロごめんよ、コロごめんよと、少年はコロを
抱きしめながら、泣き続けたのです。



少年は、誇らしげに、コロと散歩をして居ます。
コロに助けられたもの、それは少年の心でした。


虐げられて虐げられても、いつも少年の傍にいた
コロ、その無償の愛に助けられたのでした。


ありがとうありがとう、コロって。



犬達の心を、私達は知りません、心なんて無いだろうと、
何も知らずに、ないがしろにするのは人間達です。


人間は犬よりずっと俺たちは優秀だなどと
錯覚をしているのでしょう。


とんでもないことですね、コロの愛は、取引することが
全くない愛です、とても出来ないことと、感じました。