病院模様
こんなテーマで、余裕こいている場合ではないのだが
今は少し数値が安定していて、周りを観察する目が
醸成された
この5年、一か月検診は、地獄のような
感じだった(本当の地獄は知らないのだが)
待合室で座っていたら目の前を高齢のご夫婦が
通っていく、奥様は車いすで、息を堪えている感じで
それをご主人が押して行く
奥様は物凄く苦しそうで、私の前でガクッと首を
垂れた、そうするとご主人が大きな声で、奥様
に声を掛けるのでした。
お前!!しっかりしろよ、死んじゃうよ~駄目だよ~
って
どっと看護師達が飛んできた、奥様は首を垂らしたまま
もう動けないようだった、痩せて痩せて、車いすに
座っている足の細いこと、それがぶるぶると
震えていた
お二人はそのまま看護師に連れられて行ってしまった
のですが、厳しいなあって、あのご主人はたった
一人でこの世に残るのが怖いのか、いや、怖いのだろう。
勝手にそんなことを感じた。
ふと受付けを見ると、私と同年代のお仲間が、怒鳴って
いた、何だろうと聞いていたら、順番が違うと言っている
この番号より後の番号が呼ばれたんだ!!、いったい
どうなっているんだと、
アホな同輩よ、書いて有るだろう大きく、順番が変わること
も有りますと・・・・、
レントゲン写真が間に合わない時なんかは、後に回ることも
多い、それくらいのこと考えろよと、私は思った。
案の定、そうであった、私達の年代は気が短い、サラリーマン
を終わり、自分の居場所も無くなり、イラつく人達、彼が
そうかどうかは分からないが、もっと分別が欲しい
そんな景色を観ている内に私の番がきた、診察は一分でした、
三時間待って一分か~~~~、ちょっと~~って
思うよね、と。
でも、あまり変化がないから診察が短いんだと思えば
感謝しかない、数年前のもう駄目ですね、あの言葉は
恐ろしい、聞きたくもない
死にたくないのではない、言葉が怖いんです、いつかは
死ぬのですからそれはそれです、でも、あとどれくらい
ですねと言われるのは、嫌なのです。
でも翻って、何故生きているんだろう私は、それもピンピン働いて
いる、何だかよく分からないな、と
もう余命から三年が過ぎた、これってやはり死ぬ死ぬ詐欺だ!!と
病院の外にテントが張られている、コロナ患者専用の
スペースだろう、物凄い重装備の看護師達が出入りして
いた・・・、
お疲れ様ですと、私は心で祈りました、一日でも早い
コロナの終息をと
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