水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

独り言です。

ブログとは何だろうと思いながら、甘えようとしています、
独り言を聞いてほしいという甘え、です。


昨日は一か月検診でした、一日掛かりでした、4時間待ちの
1分診察、これも不合理なことですが、独り言は
このことではないです。


病のことです、それも悪い方向ではない、このことです。



5年前に癌の告知を得て、それがかなりの末期宣告でした。
手術は無理で、ホルモン療法という薬剤投与を続ける
という方法でした。


これはセカンドオピニオンを受けても同じ指導でした、そして
そのホルモン療法はいつか限界があり、癌は自らホルモンを
作りだし始め、身体全体を蝕んでいくという説明でした。


それが5年、これは人に寄るのですが、だいたいそれくらいで
その進行は始まるのです。



さて、この道はいわゆる王道で、多くの同僚が(ある癌の会)
その道を突き進み、黄泉の国行きの列車に乗って行きました。



私もこの王道を突き進むはずでした、でもこの道から外れ始めて
いると、感じて居ます。


この癌の進行度を計る数値があります、その数値を見に
行くのが一か月検診なのです。


昨日主治医は言いました、今月もそのままですね、何でだろう?
と。


この何でだろう?という一言を聞き逃すはずは有りません、
先生、何でだろうって、何ですか?と


う~ん、十人十色ですからね、まあ、もう少し様子を見ましょう
折角安定して居るのですから・・・・と


はい、次の人~~と言わんばかりでした、あ~そうか、この先生
の頭の中は????なんだと、つまり「分からない」なのだと



以上が「独り言」の中心です、もう死んでいるはずの男が
生きている理由が分からない、そして主治医が一番分からない
のです。


私はこのラッキーを喜ばなくてはいけないのですが、何故なのか
何が身体の中で起きているのか、それが分かる医者がいない
のです。


数値が安定して居るならそれで良いではないかと叱られそうです。


しかし、この一か月検診、それはそれなりに結構不安なのです、
動き始めた汽車では無いですが、動き始めると止まらない、
それがこの病だからです。



昨日、私の前の患者さんは、ご夫婦でした、奥様が泣いて
いました、泣いては駄目だ!!と私は思いました、
患者は旦那の方です、かなり悪い診断が出たのでしょう。


泣かれたご主人は、どんな気持ちなのかと思いましたが。


王道治療は残酷です、もう行く道が見えて居ますので、この
先がどうなるのかが分かります。私もその道を歩んで来ました
、だから泣いている奥様の気持ちも分かります。


でも、泣くな!!と言いたい、それが気遣いだと



いつかその王道を外れてしまった私です、必死で戻りたい!!と
は思いませんが、外れたらそこは未知の世界なんです。


しかし生きている、それも働けている、この不思議な想いを
どう受け取って行くのか、まだ、分からないのです。


甘えた発言、失礼しました。