水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

親孝行の行方

昨日のブログで、ある先輩のことを書きました、
玉石さん、私の尊敬する方です。


苦労して大学を卒業し、山一證券に入り課長まで上った
こと、そして田舎のお母様が眼が不自由となり、
課長の席を蹴って、田舎へ帰ったことまで
書きました。


その後山一證券は倒産しました、そのニュースを先輩は
田舎のラーメン店で知ることになりました。


そうです、先輩は田舎でラーメン店をオープンしたのでした。


産業らしきものは無く、キコリか役場くらいしか就職口
は無かったのです。



さて、話は戻ります。


ある日拙宅に、先輩が父を訪ねてやってきました、ある相談
に来たのでした、何故私の父のもとに来たのか、それは
先輩にとっては東京のお父さんだったからです。


相談は、田舎の母親の目が不自由になったこと、
9人も兄弟がいるのに誰も帰らないこと、自分はやっと
山一證券で課長になり、家族を養えるようになった矢先
で、とても帰れないと・・・・、


父はその相談に対して、一言、親孝行出来ない人間に
ろくな人間は居ないと、孝は百行の基と言い、
すぐに帰りなさい!!と
指導したのでした。


何と乱暴なと、誰もが思ったのですが、相談って自己承諾
のことではなく、相談者の指示を聞くことと、
先輩は決めていたのでした。


分かりました、私は田舎に帰りますと、実行されたのでした。


この決断、今考えても辛すぎると、父も物凄い覚悟を伝えた
と、そう感じます。


長くなるので、続きは次回とさせて下さい。


尚、先輩の田舎は、紀州の熊野本宮大社の近くで、人より
狸の方が多いような、田舎なのです。