水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

AI 特別な存在

確か、スピルバーグ監督の作品


AIと題する映画が有った
それはAI、つまりロボットが高度に発達して
まるで人間の家族のように暮らす社会での物語だった


お子さんの出来ないご夫婦や、もっと家族が欲しいと
思って居る家庭にそのロボット達は暮らす


一体いくらかとか、そういうことは忘れたが・・・、


それはあるAIが主人公の話だった。


☆中央がAI君、主人公です(ネットからお借りしました)



AIと言ってもそれはロボットのようではなく、人間が演じて
いるので、映画上は見分けが付かない


でも、肝心の場面、例えば食事の場面などには参加が
出来ないのです、AIが食べるのは電気だけなので、
タンパク質はいらないのです。


その主人公のAI君(名前は忘れました)、僕は特別なAIだと
何時の日か信じてやまない想いに陥っていくのです。


そしてその家族の食事の場面に・・・、彼は自分は特別なAI
人間なんだ、人間と寸分も違わないんだと思うあまりに
突然、食卓の食べ物を食べてしまうのです。


口は有ってもその奥は機械な訳で、食べ物などはご法度なのです
が、彼は無理矢理食べ物を口に押し込んで、結果故障して
しまうという物語です。



この時私は思ったのです、それが、自分の特別感です。


自分は特別なんだと、他のやつらとは違うんだと思い込もうと
したAI、ねえ、神様そうですよね、自分は違うんですよね
いつか自分は人間になれるんですよねと、


確か最後は、AIが山のように捨てられているゴミ置き場で
それでも叫び続けている場面、その捨てられたAI君の
脇には同じく捨てられている、


女神様の人形が微笑んでいるという、皮肉な場面、
これも私の記憶ですが



人も、自分は特別なんだと、ある日、瞬間的にも思うことがあるのだろう
と感じさせる映画でした。


自分は何か、使命を帯びて生れて来たんだとか、自分の人生は
他人とは違うんだとか、思いたいと


それが青春だったとも思います。


でもいつしか気づきます、たまたま人間に生れただけだったと
そして生きとし生ける者達はみんな、同じ時代を旅する時間の
旅人同士なんだと


ただそれだけなんだと、気が付きます。


そうしたら、それに気付いたら、そのまま生きれば良いと、
せめて、オアシスを見つけたら、一緒に行きませんか?と
横を旅している人達に声を掛けたら良いと


誰もみな旅人、そう思えた時、人生って良いなあって思う
この頃です。