水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

言の葉が響く

いつもバスに乗って来る親子


お母さんと娘さんが二人


一人は6歳くらい、もう一人は4歳くらいだろうかと
そのバスの運転手さんはバックミラー越しに思っていた


その眼差しはやさしい


娘さん二人を座らせたお母さん、いつものバス停に
着くころだと思った時に


車内アナウンスが流れた


さあ次は、お姉ちゃんが押してごらん!!って


ちょっと驚いた親子が、直ぐに笑顔となった


お姉ちゃんがそっと手を伸ばして、そのボタンを押した


ピンポーンと鳴った


再びアナウンスが流れた、次は何々~~とバス停を告げながら
お降りの方は足元にお気を付け下さい、と


それ以上の言葉は無かった、でも、車内ミラーを覗く
運転手さんの目の優しさが、他のお客まで和ませた


☆絵と文は関係ありません、これは以前に描いた友人宅の庭です、彼は退職してから荒れて
いた庭を花畑にしました、この庭の向こうには大きな桜の木が有りますよ。




いつも妹さんが鳴らしていたのか、その親子はそっと
運転手さんに頭を下げながら車外の人となった。


いってらっしゃい!!、行って来ます!!と
何も語らずにでも、心はそう語っている



運転手さん、その運転している姿は言の葉そのものだ


言の葉が響く、心地よく響く、その優しい背中が響く
優しい初春のひと時だった!(^^)!