水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

コンステレーション(星座)と物語   水彩画

沢山のニュースが流れている、これだけでも昔とは違う


この頃思う、人の心の不思議を、まあ表面的には都合で動いている
訳ですが、その行為が180度違うと戸惑います。


トルコの大震災、多くの方々が犠牲となられた、心よりご冥福を
祈ります。


その瓦礫の山を掘り起し、少しでも尊い生命を救おうとやっきです、
昨日は片腕を切断された女の子が助かりました。


シリアでも同じ、必死で命を救おうとする映像が流れ続けています。


一方、ウクライナを毎日ミサイル攻撃は繰り返されています、兵士に
よる略奪や殺人も行われ続けています、そんなに地震からは遠くない
です、そんな近い場所で、180度違う行為が平然と行われている、
これはいったい何なのでしょうか?



理解しがたい、人の心、これは一人の人の心の中でも、行われて
いることかも知れません。ある時は他人を恨み、心の中で殺し
でもある時は、老人に席を譲るような、心の中はいつも
自己矛盾の権化となっています。


☆ゆうゆうと水辺を走る鴨さん(以前に描いたものです)、悩みはないのでしょうね、人間のような(*^_^*)



故心理学者河合隼雄氏は、この人の心の中をこんな風に語っていました。


心の中はまるでコンステレーション、ギリシャ神話に出てくる
星座に似ています、と


星座の星々はもともと星座の為に存在はしていない、人間が組み合わせて
そこに絵を描き、そしてその星座名の物語を作ったという


因果律では語れないこと、一人の心の中で起こる矛盾、もっと大きく
言えば戦争も、どれもこれも同一には語れない


それをギリシャの偉人たちは、星と星を繋いで、因果では語れない物語を
紡いだのですと、教えています。



こんな大きなことではなく、私個人の小さな小さな人生も、この
コンステレーションで物語ると面白いです。


あの星はあのこと、小学校の時いじめに遇ったこと、登校も出来なかった
こと、あの星は受験に失敗したこと、学生運動の端の方に参加したこと


あの星は、子供が生まれたこと、あの星は病を告げられたあの日の心のこと
あの星は、


あの星はと、紡いでいくと、私の小さな小さな星座が出来て行きます。


それぞれは因果では結びついていない、それぞれはそれぞれの出来事だと
思えると


親の因果が子に移り~~~~なんて思ってしまうと、それは井戸に落ちた
子猫のように、抜け出れなくなるのです。



そうやって星座を眺めるように、人生を眺めると、辛くて思い出したく
ないことも物語には必要だったと客観視も出来る


そんな気がしてくるのです。


すみません、だらだらと、失礼しました!!