水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

幸せの王子から  水彩画

皆さんよくご存じの童話ですね、


街の真ん中に立つ金ぴかの王子の像、不幸にも
若くして亡くなった王子をたたえた像


王子の魂は、その像に宿っていたのです。


ある日、南の国に行くツバメが、王子の足元で休憩を
取ったのです、


そうしたら王子がツバメに話しかけたのでした、
ツバメさんツバメさん、たった一回で良いから


あの遠くに見える、若き夫婦に私の目のルビーを
運んでほしいのです、若いのに病を得て
未来を失わんとしている夫婦に
(これ創作です)


☆これはちょっとブログを休まれているユイさんのお孫さんです、三年くらい前ですから、 もう大きく成られたと思います。



ツバメは言いました、一回だけですよと言いながら王子の
目を、その若夫婦に届けたのでした。


そうやって、もう一回もう一回と王子は、自分の身についている
宝石や金をあちこちに届けてくれるように、頼んだのでした。



王子の像は、ボロボロになりました、ねずみ色となってしまった
王子の像、その足元にはツバメが眠って居ました、


もう南の国には帰れません王子様と言いながら、ツバメは
亡くなったのです。



すみません、いい加減な記憶で書きました、でも骨子はこのよう
だったと


この物語を思い出すたびに思うのです、ツバメは私達のことだと
人生には必ずと言って良いほど、このような出逢いがあると


ツバメは自分の幸せである南の国に行く途中でした、ちょっと
休んだだけなのに


急に上から話しかけられた、ツバメさんツバメさんと、


何だ!!この像は・・・って思ったかどうかは分かりませんが
たった一回だけというから言うことを聞いたのに


そうでは無かった、何度も何度も要求をされた


何故ツバメは言うことを聞き続けたのか・・・それは・・・・、
多分、自らをボロボロにしていく王子に感動したから


でしょう。


南の国に行くことは自分の幸せ、でも、王子の姿からはそれが
なんてちっぽけなことだろうと思えたのかも知れない、と



ツバメは私達のこと、こんな出逢いがあることは無いだろうが、
自分が、この役立たずの己が、もしかしたらほんの少しでも
役立つことが


あるかも知れないと感じることに出逢うことは
あるかも知れない


それが「人生の転機」になるのかも知れない、と