水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

結婚式

小学校の同級生、付き合いは60年を越えて今に至っています。特に縁が有ったなあ彼とはと思うようなこともなく、でも、大事な時にいつも側に居たなあという感じでしょうか


高校も大学も別、おまけに彼は十代の頃に、東京から千葉へ引っ越しました。本当ならこの時点で無縁なはずですが、何かの縁で続いて来たのでしょう。


そして彼も私も結婚、その後は、夫婦での付き合いが新しく始まりました。友達同士が家族共々続いて行くポイントは、妻同士の息の問題が一番でしょう、それがピッタリだったのかと思っております。


その彼夫婦の可愛い娘さんが今日、嫁ぎました。


☆ガラスのチャペル、外からの光が一杯のチャペルでした。


☆新婦から、私共へのメッセージです。



私は、バージンロードを歩いて来る、彼と娘さんを見ている内に、涙が止まらなく成りました。そこに多くの物語があること、私自身の内側からそれが溢れて来たのだと思います。


その想いと共に、彼女に詩を贈りたいと思います。祝婚歌、吉野弘氏を知っている訳では有りません、ですがこの詩を贈ること、お許しいただけると存じます。



『 祝 婚 歌 』(しゅくこんか)
吉野 弘


二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派過ぎないほうがいい
立派過ぎることは,長持ちしないことだと
気づいているほうがいい


完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい


二人のうち どちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで疑わしくなるほうがいい


正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気づいているほうがいい


立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には色目を使わず
ゆったりゆたかに
光を浴びているほうがいい


健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる
そんな日があってもいい


そしてなぜ 胸が熱くなるのか
黙っていてもふたりには
わかるのであってほしい



人生は長い、しかし過ぎて見れば短いものです。彼との60年も、あっと言う間でした、しかしあの編笠山の登山のように、あっと言う間の60年も、振り返って見ればそれは
「思い出の宝箱」となって、私の人生を彩ります。


今日の彼女も、新郎と共にそんな、いやそれ以上の人生の宝箱をと望みながら、ここにエールを送りたいと思います。



失礼しました。