たまには怪談
これは同じ怪談でも、一部、良かったなあというお話です。このお話も有名だと思いますので、知っている方は飛ばしてください。
☆幼稚園送迎車の怪
ある幼稚園の送迎車、高速道路の下をのろのろと走っていた。
その高速道路は、その先で大きな工事をしていた。まさに今、鉄骨が吊り上げられている所だった。それが、ボルトで仮止めされた時点で、通行止めは解除されるのでした。
解除は間もなくでした。
すると、一人の幼稚園児が手を上げて「先生、おしっこ」と言ったのです。
バスは仕様がない感じで、丁度横に有ったコンビニの前に留まったのでした。先生に連れられてその子はコンビニへ、そしてトイレを借りたのでした。
しかし、いくら待っても出てこないのです、先生は慌てました。どうしたんだろうと、こんこんと叩いても返事は有りません。仕方なく、店員さんに伝えてトイレを開けてもらったのです。
居ない、あの子が居ない!!、でもあの子、誰なんだろうとおかしな想いも沸き上がりました。見たことのない子だったのです。
仕方なくバスに戻り、変な質問をしました。居ない子は居ませんか!!と。誰かおしっこに行った子を知っている人は居ませんか、と。
全員そろっていて、居なくなった子は居ません。おかしいなあと思いつつバスは走り始めました。
そしてしばらく行った時、ものすごい大きな音がしたのです、前方100メートルくらいのところで、上から鉄骨が落ちて来たのでした。何台かの車が、鉄骨の下になりペシャンコです。
何故か先生と園児たちは、無言になりました。
もし、と思ったのです、誰もが。
もし、あの子がおしっこ!!と言わなかったら、時間的に見てこのバスがあの鉄骨の下だったかも知れないと・・・・・、
大惨事を免れた、それはあの子のお陰と。
このお話は、かなりの信ぴょう性があり、全くのデタラメではないでしょう。また、バスは大惨事を免れ、その代わりに多くの車が犠牲となったことはどうなのかと、沢山の論議が生まれたことも有りました。
でも、オシッコの園児は誰だったのでしょうね、手をあげたのですから、その周りの園児達は、知っていたんですよね。
何を?ですか、何かをです。
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