水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

シャボン玉の歌

誰もが、保育園や幼稚園で覚える歌に、シャボン玉の歌が有ります。


私の息子が、3~4歳頃に、この歌を習って来ました。すみません、30年以上は前のことです。



保育園から帰って来た息子、帰るなり私の袖を引きながら、聞いて来ました。


息子 ねえねえお父さん、シャボン玉の歌って知ってる?


私  知っているよ、シャボン玉飛んだって歌だろう


息子 ねえ、何で屋根まで飛ぶの?


私  シャボン玉が屋根まで飛んだってことだろう


息子 違うよ、何で屋根まで飛ぶの?って聞いてるの!!



ここで私は考えました、何のことを言っているのかと。そして考えている内にああ、そうかと、息子の疑問はここに在るんだなと、思ったのです。そして大笑いしてしまったのです。


後で思ったのでした、それが(大笑いが)、おおいに間違いだったと反省をしたのです。



もうお分かりかと思います、息子は、何で「屋根」が飛んじゃうのか、それを聞いて来たのでした。


そうじゃないよ、これはあくまでシャボン玉が屋根を越えて飛んで行ったんだ、と。



その私の大笑いで、息子はふっと後ろを向いて、自分の部屋に行ってしまいました。聞いて貰えなかった、一番話を聞いてほしい人に、と。


私は部屋の前まで行き、ごめんよ、ごめんよ、と謝りました。息子は、部屋に入れてくれましたが・・・・。



貴方は聞いていない、人の話を聞いていない、聞いている顔をしているだけ、肝心な人の心の言葉を、全く受け取っていない。


その夜は、そんな言葉が私の心を駆け回りました。


でも、おかしかった、真剣であれば有る程、可笑しかったんです、ごめんな息子よ。


もう38歳、彼にその話をしたら、何それ?と、すっかり忘れて居ましたが。