宿場町の雪解け 2
前のブログの絵を差し替えようと思ったのですが、新しく掲載しました。描くのに夢中になり、ちょっと離れて見たら、デッサンが狂いまくって居ました。もう直しようがないので、これでと思いました。
人生も絵も、時折、遠くに離れて眺めないと、大切な何かが見えなくなりますね。
さて、この頃よく、会社のパートさんと話をすることが増えました。
全員女性です、会社は今年で創業20年を迎えました、ですから古いパートさんは20年選手もおります。
いつもニコニコしながら、働いている彼女等は、それぞれ壮絶な、沢山の苦難を越えて来たことを、時折覗かせます。
その中には、お子さんを亡くしたり、ご自分が深い病を経験したり、ご主人が居なくなったり、姑のいじめで逃げて来たりと、本当に様々です。
その姿、そのお顔を見ていると、やはりあの詩を思いだします。
相田みつおの詩です。
むかしの人の詩にありました
君看よ、双眼の色
語らざれば、憂い無きに似たり
憂い・・・が無いのではありません
悲しみ・・・がないのでもありません
語らない、だけなんです
語れないほど、深い憂い・・・だからです
語れないほど、重い悲しみ・・・だからです
人にいくら説明したって、まったくわかってもらえないから
語ることをやめて、じっと、こらえているんです
文字にも、ことばにも 到底あらわせない
深い憂い――を
重い悲しみ――を
心の底深く、ずっしり沈めて
じっと黙っているから
眼が澄んでくるのです
澄んだ眼の底にある
深い憂いのわかる人間になろう
重い悲しみの見える眼を持とう
君看よ、双眼の色
語らざれば、憂い無きに似たり
しつこくて、失礼しました。
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