水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

息子 危機一髪!!

まだ息子が3歳くらいだった頃の思い出です、このことを思いだす度に妻と、あれは助かったなあ、あんなことは二度と経験したくないなあと、顔を見合わせるのです。


私達家族は、日曜日によく私の実家で過ごしました。ほんの少しの親孝行のつもりも有りましたが、夕食にありつけるとの算段も有りました。


その日は、外に出ようと親父、両親と私達家族4人とで、外に出ました。


息子は親父に連れられて居ました、娘はお袋と手を繋いでいました。私達夫婦は先に歩き点滅を始めた信号を早足で渡ったのです。



渡り切ったあと、数秒過ぎた時に・・・・、


キキキキキイーーーーっと、車が急ブレーキを踏む音が後ろで聞こえたのです。


すわっ!!、私は直感で思いました、息子が私達を追いかけて来たんだと


直ぐに信号の方へ踵を返しました、歩道の上に車が止まって居ます。車から運転していた男性が外に出て居ました、顔は真っ青でした。


しかし息子が居ません、そしておそるおそる車の下を見ましたら、前輪の間で倒れている息子が居ました。


ひろき、ひろき!!と、声を掛けました。実のところ、その場面はよく覚えていないのですが。


彼は、無傷でした。あまりの驚きに、動けないでいたのでした。急ブレーキに驚き転んだのでしょう、そしてそのまま車の下、車輪の間に入ったのです。


何ということと思いました、妻は横で泣き崩れて居ました。驚きと安心の涙だったと感じます。


私は、運転していた若者に、感謝を伝え続けました、これが今の私のような老人だったら間に合わなかったでしょう。若者の機敏さが、信号を無視して道路を走った子供を助けたのです。


親父は呆然として居ました、自分が握っていた孫の手の感触を残した手を握りながら・・・、


私達夫婦はそのまま息子を病院へ連れて行きました、本当に幸いに、脳波も含めて何でもありませんでした。


本当に良かった、そして若者に感謝でした。


その息子、今私の横で熟睡して居ます。その顔を見ながら、思い出しながら、書かせていただきました。


失礼しました。