水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

ケジメを付けないと

私の友人の話です。


彼は、大手百貨店のオーダーワイシャツの下請けをやって居ました。


仕事場は自宅兼仕事場で、二階が自宅一階が仕事場でした。それはそれは忙しく、彼の技術への信頼度が高く、仕事は舞い込んできて居ました。



ある日彼は言いました、仕事と家の区別がないんだよって、何だかグチャグチャなんだ、と。


食住近接、この言葉に私は昔昔を思い出しました、両親が全くこの状態だったからです、身体も心も休む暇はないのです、連動している心と身体、両親はどんなにか疲弊していたことでしょう。




彼は何かを決心したのでした、それは笑ってしまうようなこと、でも、考え抜いたことでした。


出勤することにしたんだよ、二階から下にいくだけなんだけど、それを更に拡大して、近所を散歩するんだと、10分くらい歩いて、一階の仕事場に出勤するようにしたんだ!!


そうすると何だか、ケジメが付くような気がして・・・・、


二階に家があるって思わないことにもした、昼飯も弁当か、近所にいくことも。



そう伝える彼は、はつらつとして居ました。



ケジメだよな、大事だよなと、そうやって形を整えると心も整う、人間って、そうやって外から脳細胞を育てることも大事なんだと、思いました。