水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

三つの癌 そして献身

会社を盛り上げてきてくれたパートさん、ちょっと良くない病に掛かり
でも、再び元気を取り戻して、週に一日は働いていただけるようになり
ました。


彼女、唯一、私の病を知っていて、病の話などを時折して居ますが・・・、


こんな話をしてくれました。病のデパート、彼女の友人のご主人
のことです。


ある日親友から、長い手紙が届いたとのこと、その前にその親友に
自分の病のことを手紙に書き送っていたのだそうです。


今時、手紙のやり取りがと、良いなあなんてちょっと思いました。


そして届いた長い手紙に書かれていたのが、病のデパートとも思
える、重苦しい内容でした。




スポーツマン素敵なご主人を、最初に襲った病は食道がんでした。


話には聞いていたその手術の大変さは、想像を越えるものでした。


でも、何とか生き延びて元気になられたのですが、今度は背中の
方に違和感、診察の結果は膵臓がんだったそうです。


また長時間の手術が行われ、何とか一命を取り留めたのだそうです。


それもつかの間、今度は脳に腫瘍が見つかり再入院の再手術となっ
たのです。


ご主人のこころはいかばかりか、奥様の献身の凄さを、パートさん
は語ってくれました。


今は何とか落ち着かれて、ご主人は仕事に復帰されているとか、何
とも壮絶な人生を聞きながら、辛いなあ、辛すぎるなあって。



パートさん、この話をされながら涙を流して居ました。多分、ご自
分の病をオーバーラップさせたことと、友人の献身に感動したため
と思いました。


生きる喜びに溢れていたであろう人生の隣に、こんな深い穴が開い
ていることを誰が想像できるでしょう。


突然襲ってくる、壮絶な、生きる辛さの世界、それも人生の一コマ
であるならば、敢えて受けようと思われたのか、分かりません。


でも、ご夫婦の絆がそれを支えたことは確かだったでしょう。