水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

生命の罪 ソフィーの選択から

以前のブログに書きました、ソフィの選択、何度読み直しても、
辛い辛い物語です。


以下、これは映画でのセリフです。


ソフィと彼女の息子と娘はあのアウシュビッツ収容所に連れられて行きます。
そこでソフィは、ドイツ人将校に見初められます、でもソフィはそれを頑と
して拒否をするのです。


★ソフィーの選択、映画の一場面です。



ドイツ人将校:君は美しい。ベッドに連れてきたい。ポーランド人か?薄汚れた共産主義者の一人か?


ソフィー:ポーランド人です。クラコウで生まれた!ユダヤ人じゃない、子供達もです!ユダヤ人じゃない、人種的に純潔です!私はキリスト教徒です、カトリック教徒です!


ドイツ人将校:共産主義者じゃない?キリスト教徒?
ソフィー:そうです、キリスト教徒です・・・・
ドイツ人将校:キリストを救世主と信じている?(息子を見て)キリストは言わなかったか・・・"幼子をそのまま私の元にこさせなさい(聖書の一文)"。/不審そうなソフィー


ドイツ人将校:残す子供一人を選べ。/ソフィー:え!
ドイツ人将校:残す子供一人を選べ。残り一人は連れて行く。
ソフィー:それは私に選べということ?
ドイツ人将校:お前はポーランド人でユダヤ人ではない、だから選ぶ特権をやる。
ソフィー:わたしには選べない!選べない!
ドイツ人将校:黙れ。/ソフィー:選べない。
ドイツ人将校:選べ。さもなければ二人とも連れて行くぞ!選べ!
ソフィー:私に選ばせないで!できない!
ドイツ人将校:二人とも連れて行くぞ!もういい!黙れ!選べ!二人とも連れて行くぞ!
ソフィー:私に選ばせないで!できない!
ドイツ人将校:二人とも連れて行け!連れて行け!
ソフィー:娘を連れてって!この子を!娘を!



ソフィーは、このセリフのように、娘をガス室に送ったのです、息子を選んだ
瞬間に、娘のガス室は決まったのです。


その時の、娘の声を顔を、振り返って母親を見つめながら叫び続ける娘の顔を
ソフィーは忘れることは出来ず、ついにソフィーは自殺してしまうのです。



生命の罪、どうしようもない選択、命の選択を選ばせられたソフィー、
彼女は、生命の罪の世界に落ち込んだのです。


今回の台風でも、一階に残された両親が泥水の中に沈んでいくのをどうしよう
もなく見つめているだけの選択しか出来なかった息子さんの記事が載って居ま
す。


飛び込めば、自分の命も危うい、そういう究極の状況が、沢山有った、報道は
されないが、沢山沢山有ったと思っています。