事実は小説より奇なり
有名な言葉ですが、でも実際どのように奇なのかは
良い例はなかなか見つかりません。
ある先輩の体験談です。私はこの話を聞き、笑い転げながら
(話し方が面白い)、でも真剣に聞いた覚えが有ります。
先輩は、車に乗り、営業の仕事をしていました。
ところが連日の仕事でついうとうとしたと言います。そこは
交差点の手前数十メートル、はっと気づくと、目の前に信号
待ちの車、それはもう眼前に迫っていたのでした。
キキーイ~~と急ブレーキを掛けましたが全く間に合いません。
追突!!、ガシャーンとぶつかり車は止まりました。
あ~あやってしまった、大変なことをと、でも前の車は大丈夫
か運転している人に怪我はないかと、車を出ようとした瞬間で
した。
前の車の運転していた人でしょう、自分が開けようとしている
ドアの取っ手を外から持ち、開けようとしていたのです。
☆事故とは全く関係ない、以前掲載しましたコスモスです、秋ですね。
ああ!!、何かやられる、早く謝らなきゃ~って思って外に出
ると、何とそこに握手の形の手の平が待ち構えていたのです。
そして次の瞬間、大変力強い握手が交わされたのです。
以下は、追突された運転手さんの言葉です。
まあ、何という奇遇、これはめったに無い出会いです。この出会
いを大切にしませんか?って
何だこれはと、思ったそうです、車をぶつけれられた人が笑顔で
出てきて、握手を求めるなんて。
そして次の言葉、
この出会いを大切にしましょうって、
何?と思ったとのことでした。
でも、怒鳴られて、怒られ、法外なふんだくりされるより良いか
と思ったのと、何だか面白い人だよなって正直感じたそうです。
その場で名刺を交換し、今度遊びに来ませんかと誘われたそうです。
この一風変わった人は、ある建設会社の社長で、遊びに行ったその
日に、その会社に入社することになったとか。
先輩はその会社で一生懸命働いたことは言うまでも有りません。
何たる結果、だいたい事故の相手は顔も見たくなくなるものです。
それを何たる奇遇とか言われて、握手されたって、あり得ません
ね。
まあ、こんな小説書こうとしても上手く書けません、書いても
うそっぽくなって終わりですね。
まさに事実は小説よりも奇なり、あの先輩今はどうしているかなあ。
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