水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

三枚の皿

NHK朝ドラ、ご覧の方も多いかと思いますが、主人公が女中にで働いていた時、指導役の三林京子さんの言葉です。


☆女中の仕事について「3枚の皿」でたとえた話は、ネットでも話題に。


「ここに皿が3枚ある。1枚は家族のために磨いた皿、2枚目は仕事で磨いた皿、3枚目は家族や仕事関係なく、心を込めて磨いた皿。どの皿がキレイになるか?」という問いだった。


戸田は「3枚目」と答える。


 正解は「どれも同じ」。女中は誰でもできる仕事だと思われているから、周りの人から見たら一緒。どうやっても評価されないから、若い娘には無理というたとえだった。三林の話は主婦業が軽視されがちな現代にも通ずる奥深さがあった。諦めでもあり、意地と誇りでもあったのだ。


☆三林京子(中央)と戸田奈津佳(左端)の出会いの場面です(写真お借り
しました)



この話は、示唆深いことと思いました。


誰でも出来る仕事、どうやっても評価されないからと。


ここで主婦業もと出てくるのですが、それは別にします、
私も主夫ですので(笑)、一言は有ります。



さて、私共はクリーニング業です、皆さまはクリーニング
に対してどのようにお思いでしょうか、私は上の文を見て、
これは、クリーニングにも大いに言えるなと感じたのです。


つまりこういうことです。


何処に出しても同じよ、クリーニングって。


そして実際に私も、街にあるクリーニング店に何度も出して
みています。そして思ったことは、やはり同じでした、これ
では何処に出しても同じだなって。


では何がそう思わせたのか、それは、店に立っている受付の
対応だったと思います。そこには一律の対応しか無かったの
です。例えば・・・・、


私  このシミ落ちますか?


担当 えーと、ちょっと工場に確認させて下さい。


私  今ここでわからないのですか?


担当 それは~、工場に確認してから連絡をいれさせて下さい。



だいたいどの店に行ってもこの調子ですね、何故なら彼女らには
答えてはいけないという、指示が来ているからです。


話が逸れそうなので戻します。


つまり結果、今のクリーニング屋は、お客様からすると何処に出
しても同じという評価なのです。だったら、安い方が良いわと成
りますね。


そんな仕事かと思われていることに心外感があるのですが、業界
全体は確かにこの通りなので、何とも歯がゆいでのです。



三林さんの言葉の最後に、こう有ります。


三林の話は主婦業が軽視されがちな現代にも通ずる奥深さがあった。
諦めでもあり、意地と誇りでもあったのだ。


この諦めでもあり、意地と誇りでもあったのだ、というこの文に、
何とも言えない感慨を私は抱きました。



さて、クリーニングと三枚の皿、どのお客様のお召し物に力を入
れましたか?って、そんなことは無いのです。


この三枚の皿のように、どのお召し物にも同じエネルギーを注ぎ
ます。


どうか私共でクリーニングしたお召し物で、少しでも気持ちよく
幸せにお過ごしいただきたいと願いを込めて・・・、これが意地
と誇りなのか、きっとそうだと思っています。