水彩画 徒然なるままに

自然の光と影を求めて、水彩画を描き始めました、そして懐かしい思い出もと思いました。しかし、ただの自己満足です、興味のある方はどうぞ

タンポポ

お父さんお母さん、俺を産んでくれてありがとう。


これは、テレビで流れている何かの宣伝、その中で流れる言葉です。




飯 この野郎!!てめえ でも本当に心から愛しています・・・・、


この言葉は皆さんもご存じかと


樹木キリンさんの娘さん、内田也哉子さんが父、内田裕也さんの
喪主代行として、裕也さんの言葉を代弁したものでした。



この也哉子さんが小さな頃、母に聞いたことがあると、なんでお父さん
と別れないの、と。


だってお父さんには、ひとかけら「純」なものがあるからね・・・、



人はいつから、自分になるのだろう。


僕を産んでくれてありがとうの、「僕」のことです。



内田裕也という「僕」と結ばれた樹木さん


樹木さんの「私」が、「僕」と一緒を希望したのでしょうか。



何と居心地の悪そうな、それは崖っぷちにやっと立っている曲がった松
の脇にあるわずかな平らな草むらのようだろう。


その僅かな草むらにいつの日か芽吹いたたった一本のタンポポ
それは多分、純そのものに違いない。


人はいつの日か、自分の中の「僕」に気づく、その僕はいつの間にか
何かを探しに旅にでるのだろう。


何を?、ですか


タンポポでしょう。


人里離れた山間に咲くタンポポを探しに。



平らかではあるが、つかみどころのない平地のような人生に人は、誰もが
己を見失うのかも知れない。