裏方さん達
豊洲の360ステージアラウンド劇場、ここでのお仕事をいた
だいている。
初めは外国人メンバーでのミュージカル、それが一ヶ月続き、
あとは、日本人メンバーのWキャストロングランとなっている。
もともとアメリカの脚本ミュージカルで、最初は映画でした。
私はその映画を16歳(55年前)の時に、丸の内ピカデリー
に観に行っていて、朝から晩まで、見通した(一日4回か)記
憶が有ります。
16歳の高校生が、この映画にはまったのです(仕事の関係上、
ミュージカル名は出せませんが、もうお分かりかとは思います)
さて、何を言いたいのか、今回の仕事もそうですが、私が関わる
のは多く「裏方さん達」です。
今回も、このミュージカルの衣装を担当する女性達がお客様です。
例えば5時に舞台が上がる場合、5時15分~30分くらいに、
楽屋口に来てほしいと電話かファックスが入ります。
それ~っていう感じで、押っ取り刀で参上して、汗びっしょりの
衣装を預かります。
ごめんなさい、この衣装明日昼の衣装合わせで必要になったので
それまでに出来ますか?って、言われちゃうのですが・・・、
絶対にノーとは言いません、融通こそ小さな会社の出来ることだ
からです。その代わり、こういう場合は徹夜覚悟です。
そして翌日、何喰わぬ顔をしてお届けする、そんなことを繰り返
しながら、昨日、日本人メンバーによる第一ステージが終わりま
した。
約一か月のステージが終わったのです、メンバー達が裏から出て
来ます、私は思わず拍手拍手でした。
そして、汗のたまった衣装、昨日は全部お預かりとなりました。
よ~く、洗ってきて下さいって、今回は時間があるので、承知し
ましたと・・・、でもいつもちゃんと洗っているって(心の中)
その時の衣装担当の方々との会話です。
公演、観られたのですか?、と 私
いや一度も(笑)、と 彼女ら
一度くらい表から入って観てみたいですね、と 私
そういえば、何度も劇場の裏方やって来たけど、ショーは
観たことないわ、一度も。
精一杯よね、下着も洗って乾かして、着せてあげて、まるで
保育園ねって 彼女ら
私はそれを聞きながら、時折そばを通る掃除メンバーに会釈
しながら、思ったのです。
駕籠に乗る人担ぐ人、そのまた草鞋をつくる人
この籠に誰が乗るのかって?、それは知らねえよ、でもなあ
作るからには、精一杯やるよって
こんな彼女たちの心の言葉が溢れているように感じた、昨夕
でした。
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